私が長年、歯科医師をしてきて、お子様の歯について感じることがあります。
それは同じご兄弟で、同じように育てられ、同じような食生活をしているであろう環境なのにも関わらず、一人目のお子様よりも、二番目、三番目のお子様の方が、虫歯が多かったり口腔内環境が悪かったりするのです。

歯並びや歯の質は当然、兄弟個々に違うとは思います。(似ている部分も多いですが)
それであっても同じ親が養育しているわけですから、本来は口腔内が、同じようになると思えるのです。
でも、実際は違う。

これは、まずは同じように見えて、食事の内容が違うのだと思います。
一人目の子どものときは、甘いものをなるべくあげないようにしてきたけど、二人目以降は「お姉ちゃん・お兄ちゃんと同じものを食べたがるから仕方なく・・・」と、ジュースやチョコレート、アイスなどを早いうちから与えていたりするのだと推測できます。

更に、これも良く聞く話だと思いますが、一人目のお子様の習い事などに下の子を付き添わせる機会が多くなると思います。
そのときに静かにしていてほしいからとか、時間つぶしにと、お菓子類やジュース類をダラダラと食べさせてしまうこと、ありませんでしょうか?
ダラダラと食べ物を口に入れていることは、虫歯リスクを高める要因です。
二番目以降のお子様の、お口の健康も、しっかりと考えてあげてくださいね。

わかさ歯科クリニック